2015年を振り返って

今年は色々と挑戦をし、成功したもの失敗したもの多くの体験ができました。

雑感

その中で痛感したのが、背中を預けられる仲間と働くことの重要性でした。 通年を通じて会社の同僚に散々言われつづけてきた2つの言葉があります。

責任を取らない人の言葉は気にしてはいけない。自分で責任を取り権限を掴め。

この言葉が実行できたのは今年の終盤でした。開き直ってしまえば、しんどさはあるもののどんどん進めていくことができるようになりました。

本当にそれは自分がやるべきことか?断れないから引き受けていないか。自分のキャパを過大に見積もりすぎてはいけない。

年の中盤から意図的に参加する勉強会を絞ったり、主催も控えめにデリゲートできるものはデリゲートしてきました。結構切り捨てるものは切り捨てました。 けど、もう少し抑えられる気がしています。

自分の「得意」が何で、それを踏まえた上で何を伸ばしていきたいか、何でもやる、からもう少し指向性を持たせて歩を進めてきました。

とくに上の2つを言っていた人が最初の先輩に聞いたという

履歴書に書ける仕事を選べ

という話は、とても印象に残っていて今後の指針にもなっています。

コミュニティ

「コミュニティおじさん」と呼ばれて久しいですが、仕事が多忙で苦しいことも多少ありましたが充実した一年でした。

友達がいない/自分の求める勉強会がないなら、勉強会を立ち上げてみるのはいいんじゃないかと思います。少なくとも似た興味を持つ人が集まって来て毎月飲み会も開催できます1

神奈川Ruby会議

なんといっても今年の最初から神奈川Ruby会議という大きいイベントを開催しました。

神奈川Ruby会議01 - Home

podcast

rubyist.clubというPodcastをrebuild.fmにあこがれてはじめました。

きっかけは神奈川Ruby会議のパネルディスカッションをもっと深掘りしたいという気持ちだったのですが、最近では"Rubyist"という縛りが厳しすぎたかなぁという気持ちになっています😅

来年も月1くらいで継続していきたいと思います。

なお、rebuildのsupporterは無事家庭内稟議が通りました。

ちなみに、今年聞いているpodcastはこんな感じです。わりと通勤のながら聴きなので英語は左の耳から右の耳です。。。

kawasaki.rb

神奈川Ruby会議との相乗効果で、新しい方々に参加していただけるようになりました。 GolangだけでなくPythonやScala、はてはRailsブートキャンプに参加した話など多様なアウトプットをしていただける場になり、地域に根ざしたコミュニティができているのではないかと思います。

Camp report for_kwskrb from rojiuratech www.slideshare.net

Rubyistを誘うScalaの世界 from Yuto Matsukubo www.slideshare.net

勉強会の懇親会にぴったりなお店も教えていただくことができ、大満足です。

tabelog.com

MLCT

今年も2回開催できました。安定して胃が痛くなる実務でよくある苦労話が多く聞けており、主催者冥利に尽きます。毎回、やってよかったと思いながらタイムキーピングとかもしないで聞けるのが一番いいのにな、と思っています。 最近、開催するとHivemallのmyuiさんやGoogleの佐藤さんなどLTでさらりと大御所がトークしてくださることが増えており、恐縮することが増えています。

mlct.connpass.com mlct.connpass.com

MLCTはスピーカーのアサインとテーマ設定がなかなか難しくて、コンスタントに開催できないのが苦しいのですが、話したいことあるよ!という方がいましたらご連絡ください。

Julia Tokyo

一年に3回開催することが出来ました。 だんだんとDeep Learningな話が増えてきており、楽しい限りです。言語縛りは有りますが最適化や機械学習が好きな人が集まってきてトークする流れが定着しているのは良いなぁと思います。

プライベートな開発

Julia

個人的にもJuliaの一年でした。特にTinySegmenter.jlを時差を最大限に活用した高速化をしたのはいい思い出です。


MeCab.jlとTinySegmenter.jlで少しずつ日本語のテキスト解析事例が増えてきたので嬉しい限りです。来年はもっときちんとしたものを作りたいなぁと思っています。

Jupyter notebook & pandas

iRubyを通じて1年半くらい前から使っていたJupyter notebookですが、githubがレンダーするようになったのと、pandas-tdが非常に便利なことから職場で普及活動をしていました。

jupyter notebookのいいところは、試行錯誤をしやすいことと再現性が担保されることです。なかなか伝わりにくいその魅力もアニgifとハンズオンで広まって、会社のブログで書いた記事も大分広まって良かったです。

techlife.cookpad.com

また、ここに至るまでに id:mineroaoki さんの10年本がなければ至らなかったです。結局何事にもSQLが必要だと思い知らされた一年でした。

10年戦えるデータ分析入門 SQLを武器にデータ活用時代を生き抜く (Informatics &IDEA) amazon.co.jp

10年戦えるデータ分析入門 SQLを武器にデータ活用時代を生き抜く (Informatics &IDEA)

翻訳のお手伝い

Lean Analyticsの日本語版の翻訳のお手伝いをしたのですが、今年出版されました。

Lean Analytics ―スタートアップのためのデータ解析と活用法 (THE LEAN SERIES) amazon.co.jp

Lean Analytics ―スタートアップのためのデータ解析と活用法 (THE LEAN SERIES)

  • 作者: アリステア・クロール,ベンジャミン・ヨスコビッツ,林千晶,エリック・リース,角征典
  • 出版社/メーカー: オライリージャパン
  • 発売日: 2015/01/24
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • この商品を含むブログ (3件) を見る

もともと、昨年社内で読書会をしていたのですが、データ分析をするものの心構えとして大事なことが詰まっている本です。

harupongさんみたいに翻訳をゴリゴリやっている人とのレベル差も知ることが出来て良い経験でした。

サービス開発という仕事

同じ部署の同僚とは違って、逆立ちしても叶わないディレクターの作りたい世界を作るために自分の武器は何を提供できるか、というのを考えながら進めてきた一年でした。2 最初はコンセプトメイキングを横で眺めていただけだったのから、自分もその世界観にずっぽりハマるきっかけをいただき、何をすればいいのか何が必要なのか何があればこの世界観に繋がるんだろうかということを考えていました。

また、それを後方支援するために資料作ったり数字出したりログ設計して集計したり、ということをやりながら、裏側の仕掛けを考えたりRails書いたりhamlとsassかいたり、泣きながらCSS修正しまくったりしていました。

サービス開発は常にこれでいいんだろうか、ピボットはいつすべきなんだろうかと考えながら一歩一歩進むので、胃がキリキリしますよ。納得の行くものが出来た時には充実感を感じますね。

以前一緒に働いたディレクターのこの言葉の、少なくとも何割かは実感できた一年でした。

サービス開発をするエンジニアは、圧倒的な技術力を発揮したりプロセス改善をどんどんしていくというよりは、コードが書けなくとも何を作るのかを常に考えたりクマさんのように話を受けたり、はたまたぶれそうになった時にツッコミを入れたりということが大事なんだということを実感しました。

まとめ

言葉にすると当たり前のことばかりでも、それらが自分の血肉になった一年でした。

また、今年はいい人との出会いも出来たなぁと思っています。結構いい年齢の人と話すことで「こういうアプローチでビジネスを回していくんだ」というのが少しずつ見えてきて、仕事の違った面白さも見えてきています。

来年も、もっともっと成長できるよう挑戦をしていきたいと思います。


  1. ただし、LINEのアカウントは交換していない ↩︎

  2. 成長している人の側で仕事するのは楽しいですね! ↩︎

Aki Ariga
Aki Ariga
Principal Software Engineer

Interested in Machine Learning, ML Ops, and Data driven business. If you like my blog post, I’m glad if you can buy me a tea 😉

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