数式入りのmarkdownをSphinxを使ってhtml/pdfにする

Sphinxでmarkdown拡張を扱うためのrecommonmarkというライブラリがあります。 これを使うとreSTではなく、markdownを書いてhtmlやPDFが吐けるようになります。

詳細は以下のエントリにやり方がまとまっています。

tech.3rd-p-zombie.net

実は、このrecommonmarkはconfigに設定を書くだけで、数式をmarkdownの中に埋め込めるのでした。

conf.pyの上の方に以下をimportし、

import recommonmark from recommonmark.parser
import CommonMarkParser from recommonmark.transform
import AutoStructify

source_suffixの修正、source_parsersの追加

source_suffix = [".rst", ".md"]
#source_suffix = ".rst"
source_parsers = { ".md" : "recommonmark.parser.CommonMarkParser" }

最後尾に以下を追加します。

def setup(app):
    app.add_config_value(
        "recommonmark_config",
        { "enable_math": True, "enable_inline_math": True, },
        True)
    app.add_transform(AutoStructify)

すると、

$$ (a + b)^2 = a^2 + 2ab + b^2 $$

とかくと、以下の数式の部分のようになります。(document)

また、inlineの数式も以下のように書けます。 (document)

This formula `$ y=\sum_{i=1}^n g(x_i) $`

ただ、残念ながら式番号を出す方法はわかりませんでした。

[追記]

conf.pyにmath_number_all = Trueを足せば数式がでました。ですが、参照はできないと思うので参照が必要な場合はreSTで書く必要があると思います。

math_number_all=True
math_number_all=True

[/追記]

$ make latexpdfja

とすれば、PDFが、

$ make html

とすればhtmlが生成されます。

さくっと書くときにはmarkdownで行けるのはありがたいですね。

Sphinxとlatex環境を用意するのが面倒な人向けに、docker imageも作りましたので活用してみてください。

https://hub.docker.com/r/chezou/sphinx-recommonmark/

参考

Aki Ariga
Aki Ariga
Principal Software Engineer

Interested in Machine Learning, ML Ops, and Data driven business. If you like my blog post, I’m glad if you can buy me a tea 😉

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